待望の【Eclectic】配信!和製アーバンソウル、ブラックミュージック、AORの決定版
小沢健二は4月20日(火)20:00に配信ライブ「マイクロ魔法的」終了後に自身のツイッターにて発表
『エル・フエゴ(炎)』の配信と共に『エクレクティック』の配信の開始を告知
現在までオリジナルアルバムの
- 「犬は吠えるがキャラバンは進む(1933年)」※1997年に再版盤は「dogs」と改題
- 「球体の奏でる音楽(1996年)」
- 「Eclectic(2002年)」
- 「Ecology of Everyday Life 毎日の環境学(2006年)」
この4作品に至ってサブスク等の配信はなかったが、ここに来て「Eclectic」のみサプライズ配信
このアルバムは「LIFE(1994年)」当時の【王子・オザケン】フィーバーと
長い活動休止期間を経て、現在の【小沢健二】になる、ちょうど中間地点にある作品とも言えます
オザケンの代名詞「ラブリー」
”オザケン”「球体の奏でる音楽」「ある光」そして「Eclectic」への変容
「球体の奏でる音楽」では「オザケン」からちょっと背伸びをした「大人じゃないよなー」とお洒落なジャズに乗せて
少し落ち着いたトーンのサウンドへ進化
「オザケン」ファンもこの時は「こっちのオザケンも大人っぽくなっていいね」という印象を受ける人も多かったと思う
その後、1997年に「Buddy」「指さえも」「ある光」などシングルでリリースした後、
1998年1月に「春にして君を想う」をリリースし、丸4年の沈黙に入ってしまう
この頃の作品はもう「オザケンフィーバー」も落ち着いていましたが
それでも「オザケンの正統進化」として、受け入れて聴いてる人も多かっただろう
そしてその沈黙を破り
2002年2月に先行シングルも挟まず突然リリースされたアルバムがこの「Eclectic」
このリリースにはたくさんの人が驚いていました
「球体〜」から「ある光」までの楽曲は「オザケンとして消費されることへの抵抗」という意志のようなものも感じることが多々あり
そしてこの「Eclectic」はそのトドメのようで…
まず声が違う、大人のエロティックさ、少しハスキーに囁くように歌う
「オザケンのトレードマークの鼻から抜けるハイトーンヴォイス」は完全に封印した歌唱
「オザケンが帰ってきた!」と喜び勇んで飛びついた人は、あまりの変容っぷりに否定的な意見も多くあった
小沢くん本人も
「オザケンとして聴きたい人はごめんなさいね」
と、突き放してるようにも感じたほどに
そんな彼の姿、作品から「過去への決別のアルバム」として、考える人も少なくはなかった
後のたくさんの人から評価されるアルバムとなったが、当時の空気感は異様なものだったように記憶している
その更に4年後の「Ecology of Everyday Life 毎日の環境学」はインストアルバムですから
小沢くんは「オザケンとして、小沢健二として、人前にたつものとして消費されることへの抵抗」
いろんなものを削ぎ落としたい、払拭したい、そんな苦しみ・危うさはずっとあったのだろう
アーバンソウル、ブラックミュージック、AOR、ゴスペルといった手法で魅せる「甘く危険な香り」
小沢くんの当時の危うさと相まって、かなりヒリついたスパイスの効いた作品になっている
小沢くんも、長い時を経て「オザケン」であったことも「過去との和解」して
いってみれば「ピッコロさんと神様が融合して、元のひとりになった」みたいな
そんないまの「小沢健二&オザケン」の両方の力を使える彼が、最強の最高の全盛期かと思う
で、残りの3作品と、その他のシングル曲の配信もお願いします(切実)
『エル・フエゴ(炎)』もついにリリース開始!
「マイクロ魔法的」で初披露を終えたこの曲、ついに全容が明らかになりました
シブい!まさに「小沢健二&オザケン」双方の力を感じる作品になっています
いまが全盛期!!
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